それでも宝くじを買いますか?
庶民が億万長者になる夢を込めて熱狂します。
システム自体はキライじゃないですが、集めた資金の使途が不明瞭すぎます。
このページのテーマは「期待できない投資はもったいない」というものではなく、宝くじで買える「夢」の価値観について書いています。
なお、このページで記述する「宝くじ」とは、ジャンボ宝くじなどの非数字選択式を指しています。
テラ銭とは
テラ銭(寺銭)とは、いわゆるギャンブル等において主催者に支払う参加料のことです。
ギャンブルの主催者はこのテラ銭で運営をしており、主催者側が提供する場所や人件費もこれに含まれます。
一般的なギャンブルのテラ銭、即ち参加料は・・
- 競馬 (25%)
- パチンコ (10~15%)
などなどであり、ギャンブルによって様々な呼び名があります。(ちなみに馬券は控除率、パチンコは営業割)
もちろん宝くじもギャンブルには違いないのでテラ銭が存在します。
正式な呼称はなかったと思うので、とりあえずここでは「配当率」としておきます。
悪質なほど高率なテラ銭
ところで宝くじの配当率ってご存知ですか?
宝くじの配当率(当選金額/発券金額)はおおよそ48%
つまり、宝くじを¥10,000分売っても当選金は¥4,800しか出していません。
もっと言うと、仮に宝くじを一人で買い占めるとキッチリ半分損するってコトです。先述した競馬やパチンコと比較してみますと、52%なんてのはほとんどボッタクリであります。
ハッキリいって、ヤクザよりタチが悪い。
当選金が増えたとか高額になったとかいいますが、長年この48パーはほとんど変動していないことを付け加えておきます。
宝くじという「商売」は、実に儲かる
当選金を増やしてもそれだけ発行枚数を増やしている
コレが重要です。
先に宝くじのテラ銭は52パーと書きました。52パーに変動がないからには発行枚数を増やせばそれだけ胴元の取り分が増えることになります。
宝くじの裏面にも書かれていますが、テラ銭は宝くじの発行組織の運営資金のと公益事業に使われます。ちなみに宝くじの事務処理を行っているのは「旧第一勧銀」、今の「みずほ銀行」です。
宝くじの収益分配はある程度公表されているのですが、それによると収益金の15%は事務組織である「みずほ銀行」の取り分になり、37%は正体の知れない公益事業に使われているそうです。
ここまで書くとわかりますよね?
そう!
庶民が夢に踊らされて宝くじを買うほどボロ儲けしている輩がいるっ!
・・・ということです。
「みずほ銀行」は超大手の都銀ですので当然のコトながらお国がバックについていますし、公益事業なんてのもほとんど政治家がマージンを抜くための道具であることは周知のとおり。
少々乱暴な言い方をすれば、
宝くじのテラ銭52%は使途不明金である!
・・・というのはまんざら言い過ぎではないと思います。
彼等に言わせればこうであろう。
半分もテラ銭とられて夢を買ってると思えるとは、なんて能天気なんだろうね~
でもって、テラ銭は金額ではなくあくまで「率」であるので、儲けの金額を増やしたければ発行枚数を増やし、増やした分だけ当選金も増やせばいい。これが世に出てくるときには「1等本数が増えました!」となる。
近年(平成16年)、毎回のようにジャンボ宝くじの1等金額や本数は増加の傾向にあります。
この商売は実にオイシイ!というコトでありましょう。
「買わない」という意思表示
使途不明金だろうが何だろうが、それは主催者の自由であるのは間違いありません。
文句あるなら買わなければいい・・・・コレは正論であります。
何でもそうですが、こういう言い分は強者の論理なので、手放しで従うことは搾取されることを良しとする考え方につながります。
というワケで僕は皆さんに宝くじ不買をお勧めします。
別に宝くじ屋が悪いとはいいませんが、半分ものテラ銭をとる組織の使途不明金つくりに協力するなんて愚行の極みと思いませんか? 誰しもが買うので運営組織はボッタクリを問題視しないわけで、売上が減ればそれなりに原因を探して対策を考えるのが営利企業というものです。
テラ銭が常識的な範囲におちつけば当選本数(金額)は激増するわけで、ビッグな夢とまではいかなくても大画面テレビ買ったり海外旅行に行けるのはリアルな話になってくるはず?
当たれば億の話ですからもはやテラ銭がどうのという問題ではないでしょうが、そういう考えを持っている人が大多数だからこそこういったヤクザもたじろぐようなムチャクチャがまかりとおっているのだと思います。
不満や抗議の目的で年金やNHK料金や給食費を払わないのは褒められませんが、宝くじには買う側の自由があります。
それに・・・・
理解不足を利用して不当にお金を集めるのは典型的な悪質商法なのですが・・