口頭請求と文書請求

基本となる請求の方法は2つしかありません。

え? 裁判??? そんな大げさなものじゃありません。

要は、口で言うのか文字にするのか? すべての請求行為はこれの延長線上にあります。

  • 口頭請求(こうとうせいきゅう)= 口で請求すること
  • 文書請求(ぶんしょせいきゅう)= 手紙などで請求すること
  • 対面請求(たいめんせいきゅう)= 面と向かって請求すること

口頭請求

口頭請求とは文字通り口で言うことです。

「貸したお金を返してください」ってなことを自分等のコトバに置き換えて言えばよく、恫喝的なコトバだったり法的な用語を用いる必要は全くありません。

重要なのはタイミングであり、期限を過ぎたら即刻行うことが必須です。

後になるほど効果が薄れますし、請求する側も言い辛くなります。極端に言えば1分経過したらスグに行なうくらいの気持ちが大切であり、忘れた頃に言っているようでは相手も忘れてしまいます。

口頭請求は脅すのが目的ではないので端的に要点だけを伝えればよいのですが、感情を抑えつつもしつこく行う必要があります。

【当事者としてこのページを読んでいる方へ】

回収で悩んでいるほとんどの方がこの口頭請求ができていないようです。電話なりして「お金払って」というだけなのでムツカシイことではありませんが、この行為はお金を払ってもらえるまで続ける必要があります。請求行為は決して難しくはないですが非常に面倒なのです。

文書請求

文書請求というのはいわゆる請求書のことです。

文書請求を行なうのに必要なモノは借用書と思われがちですが、請求書を送りつけるのに借用書は必要ありません

請求書とは「いついつまでに幾らをどういう方法で払ってください」ということを端的に書いて郵便などで送付するものであり、口にする代わりに文字で書くと考えればわかりやすいです。よって、「払わないと訴える」とか「払わないと会社に乗り込む」などというタラレバの内容は書く必要は全くありません。

しかし文書請求には口頭請求と異なる部分もあります。

「言った言わない」の水掛け論になる口頭請求に対して文書請求は証拠が残るため、請求履歴を残す上で有効です。請求慣れしていない相手なら文書で請求するだけで、「ヤバい」と思い込んですんなり払ってくれるケースも決して少なくありません

逆にリスクもあります。

請求の証拠が残るということはつまり、相手側にも証拠が残ります。恫喝的な語句や脅迫めいた文言を用いるとかえって逆効果になり、極端な場合では「脅迫された」といって逆に訴えられたり開き直られる可能性も無きにしも非ずです。

なお、郵便の種類は封書で一般郵便を使うようにします。

最初から内容証明などで強硬策をとると気分を損ねられたり開き直ったりする可能性があるので、余程のことでもない限りは最も手軽な方法を用いたほうが請求する側にとっても有利です。

最初から切り札をさらけだすのは請求に限らず交渉ごと全般において賢いとはいえませんからね。

メールはやめとけ

パソコンやケータイのメールで請求している人が数多くいます。

・・・・・・ハッキリいいます 無意味です。

よく考えてみてほしい・・・・

メール打ってるヒマがあるなら何で電話しないのか?

ナレッジコミュニティの相談でも多いようですし知人にもそういう人がおりましたが何のことは無い、そんなのは相手から逃げてるだけです。

何でカネを返さない輩から逃げる必要があるのか????

立場が逆ですよね。

請求時におけるメールの効果的な使い方は以下の3点しかありません。

  • 事前告知  いわゆる延滞でない予告請求 
  • 嫌がらせ  大量に送って消去する不快さを感じさせる
  • 振込先の連絡  伝達ミスの言い訳をできなくするため

まぁ、電話も手紙をやりつくした後とか、ケータイがつながらなくなったときに「@」のアドレスに打ってみるくらいですかね。