仮登録状態なので退会手続きしてください

最近(平成2004年末~)、ケータイにこのような題目のついたゴミメールが混じりこみます。

架空請求の文面変化版です。

原文のまま

当社の料金システム並びに退会・キャンセル処理について分かりづらい点があった事をお詫び申し上げます。

現在、貴方様は『仮登録』の状態です。よって至急、退会処理を行ってください。

救済処置URL⇒ http://news-24.net/zimukyoku

行わなかった場合、利用の有無に関わらず毎月料金が発生してしまう恐れがあります。

貴方様の場合、本日中にきちんと退会処理を行って頂ければこちらで救済処置を致します。

救済処置URL⇒ http://news-24.net/zimukyoku

3105当社サイトにおいて、あなたは登録途中の状態になっております。

このまま放置されますと自動的に登録されてしまいます。

データの削除をお望みの方は正式に登録のうえで退会処理を行ってください。

誠に面倒ではございますが、何卒ご理解のうえ宜しくお願い致します。

http://c-wife.jp/care.php?sex=m&num=422&cm=ok

【退会手順】

上記URLよりアクセスの上、手順に従ってください。

※ご利用の予定のない方は早めに行っていただくことをお勧めいたします。

このままですと利用料金が毎月発生してしまうことになります。ご注意ください。お客様は債権を委託された当サイト系列番組において3サイトの踏み倒し履歴があります。ご確認を行ってください

⇒http://lovlov.jp/care.php?sex=m&num=733&cm=ok

またこの通知メールを無視された場合にはすぐに裁判所等の公的機関にご連絡いたし、訴訟に対する諸手続きを行います。また訴訟に際して番組遅延金、調査費、弁護士料などの諸経費など追加ご請求をさせていただき多額請求となります。すぐに停止処理を行ってください

⇒http://lovlov.jp/care.php?sex=m&num=733&cm=ok

「お詫び」から「警告」まで多種多用な件名がついて送信されてきます。

「踏み倒し履歴」やら「公的機関にご連絡」などの奇妙な語句が混在する文面からすると、、、、、少々頭の弱い人間を想像させます。

こんなものは例のごとく、そんなんに払うカネがあるなら寄付してくださいっ!的なものですが、一方的な「払え」ではなくワンステップおくことによって疑問の前に危機感を煽っているのが今回のソレです。

ある意味では、「仮登録を解除してください→コチラから」という誘導は、疑問の以前に興味でクリックさせようとする魂胆がミエミエです。(まぁリンク誘導のテクでもありますが)

僕はこれらをクリックしたことはないのですが、恐らくはコレをクリックすると・・・・・

  • 「解除申請」にみせかけた登録フォームになっている
  • コード番号がついているので悪質屋のDM情報源になる

・・・・といったことが予想できます。(←というかそうなっている)

普通の人は引っかからない・・・せめて普通になりましょう

これだけ似たようなものを発端とする被害や啓発が報道されているにもかかわらず、こういうのをクリックする人種(あえてこういう表現を用います)は、、、

  • 非常に心当たりがありすぎる
  • 興味に対して理性が働かない
  • 世間知らず

・・・のいずれかであります。

あえて卑下する語句を用いますが、こういった人たちに共通することは学習能力の欠如であり、そういった人間に僕は同情する気になれません。。

『まさかこれがソレだったとは!』なんてのは成人社会人の言い訳として通らないです。

  • ヤバイと思うけど心当たりがあるので調べてみた
  • クリックしたらヤバイことになって対策方法を調べた

・・というのは全く違います。

前者の方にはこう言います。

無視して問題ないと思いますが、相手が社名や個人名を名乗ってあなたを名指ししているのであれば相手にコンタクトをとる前に有資格の法律家に相談することをお勧めします。

対して後者の方にはこう言います。

放っとけばいいですが、一度痛い目みたほうが将来の糧になりますね。

毎度毎度になりますが・・・・

詐欺というのは「需要と供給」のバランスがあってこそ成り立ちます。

詐欺師は営業マンと同じであって、市場の動向が変われば営業方法も変えるのであり、敏腕な営業マンであるほど市場の動向に敏感で詐欺師もそれに同じくです。

被害報道の浸透で従来の出会い系サイト架空請求で引っ掛かる人が少なくなったとすれば、新手の方法を考えるのも自然な流れです。

今回の「仮登録解除」は、ワンステップおくことによる安心感と、人間の興味にアプローチする技術が従来の架空請求にない要素ですが、「請求者が名乗らない」「メールを送る相手を名指ししない」という本質は何ら変わっていません。

先に被害者を小ばかにした表現を用いたのはつまるところ、脳ミソは記憶回路だけじゃなく思考回路もあるわけですから、少しでも思考を働かせればこんな詐欺に引っ掛かることはない、というコト。

毎度毎度になりますが・・・・

気になるのは上記サンプルで挙げた例文で強調文字にしてある数字です。

リンク中のこういった数字はもちろんIDやコード番号なのですが、番号のつけ方から想像するとおそらくこれは送信者を示すものと思われます。
送信者をコーディングする目的は唯一、「報酬」しか考えられません。

求人媒体の知人経由で、「出会い系」のメル打ちで在宅ワーカー(内職者)を使っている業者が存在するこは確認していますが、、、こういうのは一体どういった人が「送信ボタン」を押しているのでしょうか??