名義貸しと借金アルバイト詐欺
名義貸しというと、多くの人は名前くらい聞いたことがあると思いますし、呼び名からなんとなく想像もつくと思います。
ところが、名義貸しという行為が具体的に何なのかを知らない人が実に多いようです。
名義貸しという行為は次の2種類に分けられますが、内容その他はまったく同じです。
知人に頼まれて名前を貸す
いわゆる一般的な名義貸し。
業者が介在せず個人間で行われ、その個人同士は他人ではないことから最もタチが悪いといえます。
借金アルバイト詐欺
サラ金の調査目的などの名目で集めた人に借金の申込(および借金)をさせる。
これによって実行者はアルバイト主催者に対して名義貸しをしているといえます。
借金アルバイトは一応詐欺被害者ということになりますが、いずれの場合も救済する必要のない被害者であると僕は思います。
いわゆる詐欺は極度に欲求を刺激されることで被害者になるわけですが、借金アルバイトの場合、被害者となる人たちはそれこそコンビニでチロルチョコを買う感覚でこれらに加担します。多重債務の知人への名義貸しでは、助けてあげたいなら名義を貸すのではなく連帯保証すればいいわけですが、負う責任は結局同じなのに何故か保証人は拒否します。
つまり名義貸しの被害は、判断ができる状態において自ら被害者になることを望んだ結果といえます。
自殺に似ていますが、名義貸しにはその背景に悲観や絶望はなく、あるのは無責任と軽率さだけです。
名義貸しとは?
消費者金融でいう名義貸しが何たるかを説明すると・・・
- 他人に頼まれてサラ金で借金をすること
- 他人の代理でサラ金で借金をすること(名前まで他人名を使うと詐欺)
ま、ざっとこんなところです。
決まって言い訳はこうです。
- 借りたのは知人で、ワタシではない
- 借りたのは知人なんで、ワタシは知らない
- 借りたのは知人なんで、知人に請求してよ
何を言うかっ!(怒) です。
借りたのは契約書を書いたアナタです。借金の使い道が友人への貸し付けだっただけのこと。
仮に、借金の使用目的がギャンブルだったとしましょう。
競馬で負けたので払えない。文句があるならウマに言ってくれ!
というのは誰が聞いても常識を逸した言い訳ですよね?
ギャンブルで負けようが慈善事業に寄付しようが、誰に貸そうが借りたモノは借りた者が払うのが当然。
だからサラ金の借金は契約書を書いた自分が責任をもって払うしかありません。
同情の余地は全くナシです。
原因は無知ではなく無責任
名義貸というのは借りることができない人が頼み込んできます。
借りれない=与信が無い、ということになり、与信が無いということは金融ブラックか、あるいは超多重債務ということとです。
サラ金でさえ貸さないヒトにシロウトがよく貸すもんですわ・・・無謀もはなはだしいです。
まぁ、それさえも理解できない人にはこう言う。
知人の代わりに借りたのなら知人の代わりにしっかり払いなさい