消費者金融利用の賛否
「ウチのダンナ(あるいは妻や子供)のサイフからローン会社のカードがでてきた。どうしよう。」 というのがあります。
あわてるのもわかります。レンタルビデオやデパートの会員カード違い、ローン会社のそれはそのままマイナスの意味を成すからです。
借金の性質で危険度を測る
マイナスのカードの種類としてはおおむね信販のクレジットカードと消費者金融のキャッシングカードです。3枚も4枚もでてきたらこれは問題ですが、ここは1枚だけに限ってみていきます。
いわゆるクレジットカードと呼ばれるものはは「物品の購入」「サービスの購入」「現金の借り入れ」などに使われますが、いずれも毎月請求書が発行されています。
ですから案外秘密の気配がないので気にならないようです。
対して消費者金融のキャッシングカードは現金に直結しているのでいろいろな想像が先走るようです。
心配の原因は想像の先にある「秘密」だと思います。
この「秘密」の部分を知ると、「こりゃ大変だ!」というように重要な問題だったり、「なんだ、そんなことか」というように大した問題ではないこともあります。
秘密=疑惑ですので、その疑惑にヒットすると大問題になる傾向があるようです。
借金の性質で危険度を知る
借金の現在状況で、それが危険なものかどかをある程度判断できます。
- 初回の借り入れ金額
- 初回の利用目的
- 現在の借金残額
- 支払い状況
上記は住宅ローンや自動車ローンなども同様です。
問題なのは、「初回の借り入れの目的」が明確でなければギャンブルや風俗などの快楽を求める欲求のためであり、「現在の借金残額」が減っていないのは借金を繰り返しているということです。
「支払い状況」が規則正しくないのは資金繰りに困窮している証ですので無計画な借金ということになります。
逆にこれが明確な借金は減っていればよいのであって、例えそれが10万でも1000万でも問題ではありません。
1枚のカードが隠している金額はおおむね50万円
よく誤解されることとして、「限度は50万だが実際に使っているのは10万だから大丈夫」というのがありますがこの考え方はよくありません。
実際に使っているのは10万かもしれませんが、あと40万使えます。
クレジットカードのキャッシング枠は下げられている?
2010年施行の総量規制によって、クレジットカードのキャッシング枠の利用歴がある人は収入証明の送付が必要になっています。
収入証明によって他社を含めた借り入れ可能額が設定されるため、他所でも借りてる人のカードはたぶん限度額が下げられてると思われます。
借金=悪ではない
借入を知って騒ぐヒトの思考は概ね、「借金=悪」です。でも、例えばこんなのも借金には違いありません。
- 自動車ローンや住宅ローン
- 各種生保や損保、自動車保険の分割保険料
- ツケ 買掛
僕は基本的に「借りるな借りるな」のタイプですが、それでも借金という行為を否定するわけではありません。
必要ならば借りればいい。そう思いますが普通の勤め人が、どんな使途で50万も100万も必要になるのかは理解に苦しみます。
再度書きますが、「借金=悪」であるわけがありません。
目的が明確で、返済能力があり、返済していれば問題はないはずです。