架空請求
払う必要はない
と、お偉い法律のセンセも言っておりますが、既に嵌ってしまった方や当事者の方からすればこんなコトバは何の慰めにも救いにもなりません。
まず、架空請求とは何ぞや? というところからはじめます。
架空請求とは?
借りてもいない、あるいは利用してもいないのに借金の返済や料金の支払を請求されることです。
一歩離れて考えてみるとこんなモノは無視すればいいだけのことですが、これの当事者というのは実に心当たりがありすぎるようで真剣になってしまいます。
「安心できる対策」とは何か?を考えるとき、何でもそうですが安心したければその「しくみ」を知らなければなりません。理由も考えずに単純に逃げようとするだけでは何の解決にもなりませんよ。
こういう人に架空請求は届く!
- ヤミ金への申込や借り入れ実績がある人
- 出会い系サイト(や類するもの)をよく利用する人
- 懸賞サイトや占いサイトをよく利用する人
- マルチ商法やってる人がお友達にいる人
- 架空請求に対して文句を言い返した人
つまりそういうところから個人情報が流れてるわけです。
架空請求はスパムメールと同じ
架空請求というのは不特定多数にチラシをばら撒いてレスポンスを待つDM商法と同じであることを最初に知ってもらいたい。
要するにスパムメールと同じです。
相手にしなければ関わることは無いのですが、こういうのに関わってしまう人たちからすれば「無視すればよい」っていうアドバイスは「未成年は酒を飲むな」と同じくらい意味がないと思います。
そんな月並みなことはどうでもいいのですが、問題は嵌ってしまった後。
基本的に・・・・
- コールバックする ・・・・見込み対象<
- 請求に抗弁する ・・・・請求対象
- 請求に応じる ・・・・名簿転売対象
よって、各段階での対策は、コールバックしない、請求が来ても無視する、が最も効果的かつ確実です。
しかし社会問題になる理由は「後悔先に立たず」の人が多いからでもあります。
ターゲットにされる人に心当たりが多すぎるのも原因です。
請求が来たら?
やはりこれは「無視」に限ります。消センに行きたければ止めはしませんが、そんなことよりも「無視」が最も確実です。
というのも、被害者が相談センターに行きたくなる理由は・・・
- 電話の請求(脅し)が怖い
- もっともらしい請求書が届いた
- 家に押しかけてくるのではないか?
・・だと思いますので、順番にカラクリを書いてみます。
電話の請求(脅し)が怖い
電話っていうのはつまるところ「音声」です。
仮にアナタが耳が聞こえない人だとすると、何も聞こえなければ怖くは無いですよね?聞いて怖くなってしまうなら聞かなければいいだけのことです。
要するに、電話を切ってしまうだけ。
請求書が届いた
なんらかの結果、情報が漏れると自宅に請求書が届きます。
さすがにこれには恐怖を感じると思います。何が物騒かというと、請求書が来るというコトは所在がバレてるってコトです。
ですが、よく請求書を見てみると、それは請求書の体裁が整っていません。「いかにも」って感じの請求明細が添付されているのですが、以下の部分に間違い無く不備があります。
- 請求根拠
- Q2や有料サイトなどの請求は「利用承諾」「利用期間」の表示が必要
- 請求者の記述
- 主に債権者の「所在地」「連絡先」「氏名もしくは社名と代表者名」
これがなければ請求書はおろか「請求」にもなりません。
請求根拠がない金銭要求は恐喝であり、、請求者名を記載すると恐喝の証拠が残ってしまいます。彼等もバカではないのでそんな墓穴を掘るようなことはしません。
では、どうすればよいのか?
そんなんは捨ててしまえばよいだけのことです。
抗弁したり苦情を言う必要もありません。
何故か?
それは請求書ではないからです。
え? 請求書ですって??
それはアナタが勝手にそう思い込んでいるだけです
物騒な文章のカラクリ
特に女性の方は、以下のような文言に震え上がってしまうと思いますのでカラクリを書いておきます。
弁護士
公共の相談施設では「こういうコトに荷担する弁護士はいない」と言いますが、実際悪質な弁護士はいます。ですが、悪質な弁護士はこういった小銭にしかならないシゴトには手を出しません。よって相手側に弁護士はついていないと考えて大丈夫。
回収代行業者
債権の回収代行が認められている業種は弁護士とサービサーだけです。弁護士が回収代行を行う場合は弁護士資格の提示が義務であり、サービサーの会社は法律によって「~債権回収」という社名になっています。(類似名は偽物) 弁護士は出てきませんので残るはサービサーだけなのですが、「~債権回収」という社名でなければ正規の回収代行業者ではないと言えます。
ちなみに正規の債権回収業者が取り扱う「債権」の額面は、アナタの想像している金額より4~5桁多いです。
となるとそれは「だったら闇屋だぁ~」と考えがちですが、闇屋さんだったら既に家に来て怒鳴り散らしているはず。つまり闇屋でもない。
他、電話の口頭請求の他、電話番号で送るメール機能(ショートメール等)を利用して請求してくる相手もいます。こんなのも一切合切無視に限ります。見ると不愉快になるので消してしまえばよろしい。
一部「脅迫の証拠になりうるので保存した方が良い」という意見もあるようですが何の事は無い、この段階では相手側に「番号を間違えた」という言い訳も成り立つので証拠としては使えません。
自宅には来ません
最後に当事者に残る心配が「だったら個人的に押しかけてきたらど~なるん?」でしょう。
コレ、言ってしまうと、家に来ることは99%ありません。仮に相手の一味が近所に住んでいたとしても来ません。
何で来ないのか?
それはめんどくさいからです。
電話で怒鳴ったり請求書を送ったりしても、時間としては数分、金額的コストで考えても100円もかかりません。
しかし訪問するとどうか?目的地に到着するまでに時間がかかるし交通費もかかります。それでもって玄関先まで来て留守だったらどうなるのか?
元々は事実無根のDM商法。彼等の立場になって考えてみると、そんな手間隙かけるよりは他のカモを探した方がよっぽど儲かります。
来たら遠慮無くK察を呼んでやれば恐喝で御用となりますので、どちらかと言えば来てもらったほうがスッキリします。
・・・・・ということを知っているので、経費とリスクを背負ってわざわざ押しかけてくるなんてありえません。
ホントに貸したカネなら来ますが。。
対処について
こういう相手には断固抗議してやる!と息巻く正義感強い人もいますが、これはあまり感心できません。
DM屋の基本は「アプローチのあった対象はお客」なので、それが注文だろうがクレームだろうと、何らかの反応を示した時点で「その他大勢」ではなくなります。
彼ら、毎日莫大な量を扱っているので無反応な相手のことなんかいちいち気にもしていません。それゆえに特徴のあるアプローチをしてしまうと記録はおろか記憶にも残ってしまうことになってしまいます。
なお、「うるさい!やめろ!」なんて言っても、それもサラ金社員同様に相手は慣れっこなので意味はありません。それどころか、「うるさい!」という「反応」をしたので相手はなおさら攻撃をしかけてきます。
よって、何も言わずに無視が正解。
電話がかかってきても無視 一言も会話はしない
請求書が来ても無視 文句も苦情も言わない
とにかく無視! 相手にしない
そんなんに払うカネがあったら僕に寄付してください(笑)
2004年9月に無視するとマズイ架空請求が発生しています。
このページをご覧になった当事者の方は放置すると危険な架空請求もどうぞ。