調査の基本と知っておくべき個人情報
回収をするためには相手の正確な情報を入手することが必要です。
「貸金が回収できない」という人の多くは、、
- 相手の正確な個人情報をほとんど知らない
- 相手の自己申告を手放しで信じている
など、貸している相手のことをあまり知らないことが多いようです。
回収行為の行き着く先は嫌がらせなのですが、相手が何を以って嫌がらせと感じるかは十人十色。
その判断をしたり手法を増やす為にも、これから請求する相手のことを正確に知っておく必要があります。
相手の申告を鵜呑みにしない
言うだけで払ってもらえるなら自己申告でいいですが、回収する必要があるなら自分で調べるのが絶対です。
数えるとキリがないですが、とにもかくにも最初にすることは請求先の確認です。これがハッキリしていないとこの後に行なう行為が全て無駄になってしまいます。
まぁ、貸すときに知っているのが本来です。
もしも知らな場合は実際にどうこう動く前にこれくらいは調べておきたい。
知らないとお話にならない個人情報
- 漢字カナ氏名
- 現住所
- 勤務先 (及び収入源)
- 電話連絡先 (携帯・自宅・勤務先他)
例えばケータイの電話にしても相手が言う番号を鵜呑みにするのではなく、目の前で自分のケータイにかけさせて着信番号を確認しなければなりません。
そこまでするなんて卑しい・・・・と思うアナタは回収を軽く考えていますね?
そこまでしなければカネは回収できないのです
ついでにいえば、試しかけした番号をそのままメモリに入れさせれば「番号間違えた」とかいうくだらない言い訳も抑止できるわけです。
ちなみにこういった行為をサラ金の慣用句で追い込みと呼びます。追い込みとは逃げ道をツブしていくことであって、脅迫的に取り立てることではないんですよ。
調査は電話から
回収で最も頻繁に使うツールが電話です。情報収集は次の手順が基本中の基本です。
- 自己申告や聞き込みなどで「連絡先」になりそうな場所を入手
- 「その場所」の電話番号や住所を電話番号案内や住宅地図で調べる
- そこに電話する
調査のいたるところで電話を使用するので電話番号の調べ方を書いておきます。
調べ方は簡単であり、104の番号案内やパソコンの電話番号逆引きサービスを利用します。104の場合、調べる先がハッキリわからなくてもオペレーターが気を利かせて幾つかの該当候補を教えてくれます。
若年層に多いですが、何でもかんでもインターネットで調べようとするのは好ましくありません。確かにネットは便利ですが人間の知恵にはかなわないのです。
遠方居住確認も電話で十分
相手が遠方に居住しているなどで在宅状況の確認をしたい場合などは隣近所に電話して調べます。
ゼンリンの住宅地図を図書館でコピーするなりネットで買うなりすれば、地番も名称も書いてあるのですから電話番号を調べるのは容易です。
見知らぬ人に電話で聞き込み調査をするわけですから反社会的と思われるかもしれませんが、手段が訪問ではなく電話に置き換わっているだけ。
見ず知らずの人に電話するなんて失礼では??と思いましょうが、見ず知らずの人に電話されたい人が電話帳に載せているのです。
だから失礼でも何でもありません。それがイヤなら電話帳の掲載は拒否しておけばいいんです。
それに本来、電話帳なんてのは個人が載せるものじゃありません。
ただ、失礼かどうかは別として嫌がる人は普通にいます。嫌がる人に再びやると失礼ですね。
勤務先を知る理由は給料日に回収するため
サラ金などでは最初の最初に行ないますが、意外に気付かないのが給料日の確認です。
最も手軽かつ確実に回収できるのが給料日当日です。給料日の翌日以降は『他の払いに使ってしまった』という言い訳もされますが、当日ならば相手に逃げ道はありませんからね。
給料取り相手の回収は給料日当日が最も容易で、日が経つにつれて難しくなり、給料日前日が最も困難です。
お金がないのを承知で請求するのは給料日に払う優先順位を少しでも上げるためでもあります。10日も20日も前からガンガン請求していれば、さすがに給料日の当日に『次の給料まで待ってよ』なんていう言い訳は苦しいでしょう。
給料日の調査は難しそうですが、直接その会社の社員に聞くのが最も手っ取り早く、あれこれ考えるよりもぶしつけに電話で聞くほうが意外に簡単に教えてくれたりします。
もっとも、概ねの会社は25日であり、サービス業は末日や5日が多く、公務員は20日。
これくらいの機転は利くようにしたいですね。
いきなり会社にまで調査のマトを広げることはないと思いますが、「ホントに会社行ってるんか?」という疑問が出たら調べるべきでしょう。